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バガヴァッド・ギーター恋愛術
バガヴァッド・ギーター羅針盤
ヒンズー教の聖典バガヴァッド・ギーターを応用して恋愛の達人になる方法です。 バガヴァッド・ギーターはインドの人たちには生活の糧とも言えるくらい一番親しまれている本です。そこには、絶対者と一体になるための手立てが書かれていますが、そのエッセンスをつかんで、応用すると恋愛の達人になることが出来ます。バガヴァッド・ギーターを構造的につかむのは難しいので、今までそのような試みはなされませんでしたが、幸い私は、「光の範型」という形而上学のモデルの開発を成功させたので、ギーターの全体構造をつかむことが出来ました。本邦初公開のこの強力な恋愛術でぜひ恋愛上手になって下さい。 「光の範型」の図は究極なので、ギーターの心の理解に対して、ギーターの方が「光の範型」を模倣してくれるので、それに合わせて構造的に言語を入れ替えることが出来ます。それが上図のバガヴァッド・ギーター羅針盤です。
「恋愛に強くなる」とはズバリ「自分は相手にとらわれないで、相手にとらわれてもらうこと」です。とらわれると心は停滞し、とらわれないと心は流動します。恋愛本の定番で「ルールズ」という本がありますが、そこに描かれている「恋愛に強くなる」コツは「捕まりそうで捕まらない」ことです。こうして「恋愛に強くなる」には自分の衝動をコントロールできるかどうかが鍵です。敵はむしろ自分の中にいるのです。相手にとらわれて衝動垂れ流しでなく、心の衝動的エネルギーをしっかり統御して、自由になっている自分をカッコよく決めることができるとあなたは恋愛の達人になれます。 バガヴァッド・ギーターでは衝動エネルギーの使い方を教えています。いいエネルギーを上手に使いこなすと心が統一されて物事がうまく行くようになります。いいエネルギーの使い方を覚えてしまうと「恋愛に強くなる」のです。ちょうどテニスや卓球に上達するのと似ています。はじめは早くうまくなろうとして力んで余分な力が入り、かえってうまく行きませんが慣れると自然体になって上達します。ではどうやったら「恋愛に強くなる」エネルギーを使いこなすことが出来るようになるのでしょうか?そこで、このインドの古典、ギーターの出番です。 一言で言ってそれは、私たちの中にある、上質な道徳的エネルギーを優勢にして、さらにそれをヨーガによって磨き上げて、ステキな自分を作る方法です。もし本当に恋愛に強くなりたいのであるならば、少し我慢して、このコツを理解して身に付けてみてください。 何しろバガヴァッド・ギーターは聖書の次に世界中で読まれている、大変有名な本で、最近岩波書店から出たバガヴァッド・ギーターの研究書によると、何と出版されているだけでも2000種類以上の翻訳があるそうです。日本語でも10種類以上はあるはずですが、日本ではまだそれほどポピュラーではありません。一般の人は聞いたこともない人がほとんどでしょう。 バガヴァッド・ギーターでは心の衝動エネルギーを上等・中等・劣等と三つに分けて区別しています。上等は道徳的なサットヴァ(純質)、中等はラジャス(激質)、劣等はタマス(暗質)となっています。このように、三つに分けるので、自分自身の恋愛の衝動を区別することが出来るようになるのです。そしてこの区別が付くと、悪い衝動から遠ざかるようになるので恋愛に強くなる可能性が開けます。いい衝動エネルギーの方を意識して使うようになるからです。 私たちは恋愛感情を覚えるとき、ついうっかり中等と劣等のエネルギーを使ってしまい失敗するのです。そこで、「恋愛に強くなる」には、意識して上等なエネルギーを使い、なるべく中等と劣等なエネルギーを控えめにするとよいのです。 それではここで言う、上等・中等・劣等の区別はどうなっているでしょうか? 三つの中で、上等のサットヴァ(純質)は道徳的で素直で明るくサッパリしています。一番理性に近いエネルギーです。このサットヴァを優勢にすると恋愛はうまく行きます。中等(激質)のラジャスはタマス(暗質)よりは明るいのですが、強気な衝動で相手を仕切ったり、余計なことを言って嫌われる、あるいは恐怖のため硬くなって失敗するような衝動です。このエネルギーを使うとトラブルになります。劣等のタマスを恋愛に使うと、相手に片思いをして好きになり、夢中になったりして、自分が振り回されることになります。情欲に負けてしまった状態をも表します。それでもサットヴァをも含めて、これらはすべて物質的なエネルギーなので、三者が融合し合って「マーヤー」という幻覚を創り出してしまいます。 恋愛に強くない人は、皆「マーヤー(幻覚)」に惑わされるのです。心が執着して、強くとらわれて、自然な流動性のある自分自身の魅力を見失った人は失敗します。ラジャスとタマスを知らない間に使っているのです。 恋愛に強くなるには、上等のサットヴァを優勢にしながら、実は中等と劣等もなくすわけにはいかないので、それぞれを少なくして統合するのです。(性欲がまるっきりなくなったら、つまらなくなります。)ちょうど幼児が歩けるようになるとか、自転車に乗れるようになること、泳げるようになることなどの後天的に技能を身に付けることに似ています。いろいろな部分の力を合わせながら、全体の力みが取れて、自然体になると、エネルギーの全体を統合してうまく流動し出します。それと同じようにすべてのエネルギーを使いながら、相手にとらわれないで心が執着なく自然に流れるようになると恋愛に強くなります。 この世は大なり小なり幻覚の世界だとギーターは言います。特に、心の訓練されていない恋愛は相手を美化する幻覚に陥って、とらわれやすいのです。 「マーヤー」の幻覚を打ち破って、とらわれから自由へと冷静になり、魅力的な自分を取り戻すのが「ヨーガ」という心の統合状態回復への方法です。日本でいう「ヨーガ」は体操ですが、もともとは衝動を浄化して、心の奥の「アートマン」という霊の統合体とつながり、それを通して「ブラフマン」という絶対者と一体になる修行がヨーガです。その一つが体操の「ヨーガ」です。「ヨーガ」は理想的な自分を作るための方法なので、いろいろとあり、「行動のヨーガ」、「信愛のヨーガ」、「瞑想のヨーガ」などがあります。 「ヨーガ」を正しく実習するにはまた「サーンキア」という論理的に心を捉える理論も必要です。それはギーターの背後にある理論を把握することで達成されます。「ヨーガ」によって幻覚を打ち破り、正しい在り方へ立ち返り、「ブラフマン」と一体となることを目指します。恋愛に強くなるとは上質のエネルギーを使いながら、「ヨーガ」によって自然な心を回復し、相手から見て魅力的な人になることなのです。恋愛上手な人は皆、カンでそのように動きます。恋愛音痴の人たちはそのカンが働かず、中等・劣等の衝動を使って自爆してしまうのです。 バガヴァッド・ギーターは、一方で上等のエネルギーを使い、さらに「ヨーガ」によって心を整えて魅力的な人になるように促します。こうして、恋愛にも人生にも無敵な人となっていくことが出来ます。 「ヨーガ」によって「アートマン」と結びつき、「ブラフマン」と交流するのは、実はそれほど難しいことではありません。心の持ち方をちょっと変えて、今よりもっと気分をよくすればいいのです。自分をもっとしっかりと好きになり、自信を持って、いい気分になることです。そしてなるべく中等の衝動のラジャスや劣等な衝動のタマスにとらわれないようにして素直でサッパリした、良心的な雰囲気の上等な衝動、サットヴァを身に付け、ヨーガによって磨き上げると、相手から見て魅力的に見えるようになります。 そしてヨーガで磨くこととは、まず毎日のつとめをしっかりと果たすことが、「アートマン」や「ブラフマン」と一体となる「行為のヨーガ」です。そのように行為を整えながら、エゴの衝動とは反対の、心を謙遜にして、気持ちを引き締めること、態度を整えることが「信愛のヨーガ」です。気が緩んだ劣等な衝動・タマスや、謙遜とは反対の生意気な衝動・ラジャスが優勢にならないようにして、良心的で純粋な道徳衝動・サットワが自然に流れるようにするとよいのです。 それには、相手のことばかり考える空想にふけったりしないで毎日を前向きで生産的に過ごすことです。そうやって、良くやっている自分をもっと好きになること、そして自分の過去の過ちや「負い目」を許すことです。ブラフマンと一体になるには、過去の「負い目」を捨てて、自分は許されていると信じ、ネガティブになる要因をなくしていくことです。そして深い喜びに包まれていくことです。これが「瞑想のヨーガ」です。 こうしてヨーガによって理想的になった自分を相手に見せることとなり、相手から見て輝いて見えるようになるのです。相手への恋愛衝動にとらわれない、あなたのすがすがしい姿に相手は魅惑されます。相手が「幻覚・マーヤー」を抱くように導くのです。 自分を高く評価し、自分に満足して、相手への恋愛に夢中になるのでなく、恋愛感情からちょっと距離を取るのです。素晴らしい自分を信じ、楽しみながら自由に自分の能力を伸ばす行為の中で、必ず自分は選ばれると信じて、口元がほころんでくると魅力的に見えるのです。このようにすれば、自分が「幻覚・マーヤー」に惑わされず、逆に相手を幻覚して、プロポーズさせることが出来るようになります。それだけではなく、人生全体が明るく、喜びに満ちた世界へと変化していきます。これこそが恋愛も人生も無敵になっていく、バガヴァッド・ギーターの示す道です。
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