クライアント分析 占いカウンセリングの実際
このコーナーは占いとカウンセリングを合わせるとこのようになるというケーススタディです。一応、以前の「今日のクライアント」の続編にあたりますが、「今日のクライアント」よりも
高度で、人格変換のカウンセリング内容も分かるようなものをめざしています。
一般の人が読んでも参考になりますが、占いを専門にする人や臨床心理士の方たちが理解すると効果が大きいでしょう。はっきりと理解するには結構厳しいかも知れませんが、大体つかんでいくうちに見当が付いてきます。
ペースはゆっくり目で行きます。初回は6月2日で、、たぶん月1回ぐらいのペースになりそうです。
(日付番号の打ち方 090602は2009/06/02のこと)
090602
どうやって人間関係がうまくいかない性格を改善することができるのか、K君の例:
K君を手相で見ると、中指の下の感情線に亀裂が入って、線が切れているので、人が自分の考え方や、やり方と違うと、気になってくる方である。人差し指の指紋が逆流しているので、すぐに「これは筋が違うのではないか」と反抗的になりやすい。これら二つの指標から、彼は人が自分の考え方や、やり方と違うと気に入らないタイプということになる。
K君を占星術で見ると、火星と天王星が120度ピッタリなので、独自のアイデアで現状をどんどん変えて行きたいタイプになる。ところが月と火星がスクェアなので人と争う傾向で、すぐ気むずかしくなる。
結果的に上司とうまく行かなくなる。神経的に胃が痛くなって、体も消耗する。本人も「癒されたい」と悲痛な声を上げる。これをどう改善することができるのだろうか?
占いの面から見ると、まずこの人がここに一番問題があるということを見抜く占術的能力が問われる。それから、このクライアントの持っている弱点を克服して、幸せになる方向を見出さなければならない。
ただ占うのではなく、幸せになれる方向を本人が見いだせることが可能かどうか、問題はここから先である。
この問題を解決するには、実はカウンセリングをする側が、心の原理/心の運動法則が分かっていることが必要条件である。心が根本的にどういう運動をしているかが分かっていなければ、矯正する方向が見えず、堂々巡りをする恐れがある
からである。(心の運動法則はとりあえず「自己コントロール」のセクションにある「真理の図式」を参考に
してください。「恋愛羅針盤」も基本的には同じなので参考にしてください。)
そこで、うまく行っていない人は必ず表層意識への偏向、つまり自己中心的な衝動へ固執する傾向が見られる。
それは心がつねに表層意識と深層意識の間を成長運動としての原運動をしていて、アクセントが表層意識の方へずれやすい人が、実際にずれてしまっているからうまく行かなくなるのである。それを深層意識へと引き戻す作業が必要
になっているのである。
クライアントの状況に応じて、こちらがあなたにとっての表層意識で、あちらがあなたにとっての深層意識にあたる。だからこちらからあちらへ行けばいいという明確なアイデアが必要である。それも眼に見えるように分かりやすく説明
することである。違いをはっきりと識別して深層意識への変換が容易になるような指示を与えることなのである。
このケースでの表層意識の一般的特徴、つまりK君が背負っている、「他人の過ちを許さない。怒りに対して容易に感情的になる。」から、その反対の深層意識、「憐れみがあり、
すぐには感情的にならない。」という心の場所へと入って行けるような在り方へ転換する。
それにはどうしたらいいかというと、まずはこの人が取る基本的な誤り、「自己流の悲壮な正義感で、人の考えを無理矢理変えようと、ごり押しするよりも、楽しくいい気分で、仲良く話す方が、自分の主張が通りやすい
」ということを分かってもらう。そして心が運動している中での、表層から深層へ変換する、態度の基本的対比関係を理解してもらう。恋愛羅針盤での「生意気」から「謙遜」へ、「気が緩んだ」から「引き締まった」へ、心の分裂統一運動で分裂の闇から統一の光へ変換できる根本的な態度の相違を理解してもらう。
さいわいK君はここに気づきが入ったので、うまく自分をコントロ−ルできる見通しが付いた。
もし直ちに表層意識から深層意識へ行くには距離があるのであれば、屈折して自己中心的な考えにとらわれている所から、素直で寛容なところへと徐々に思考を誘導することを試みる。
具体的には、「あの上司にも、どこかいいところがあるのだろうか。」と注意の向き方を少し切り替えてみるようにするう。さらには普段の日常で、満足できるもの、楽しくなるものを意識して見出すようにつとめる。自分に張り付いている視点をずらして大きな視野からものを見る癖を付ける。このようにして問題が解決する道をいくつも示す。
こういった場合、私の方でも携帯に便利な、名刺大の「心の原理」の図式を配布しているので、時々眺めては心の変換の役に立ててもらう。
心を深層意識の方、図の下の方にアクセントを置くことが出来ると、性格の悪い面が緩和されていく。すると必ず「善意を基調としたいい性格」が表れるようになる。
ユング心理学でいう「自己元型」に近づく。それは闇の方に分離した心のエネルギーが光へ統一する方向へ少し戻されるので、「普遍的な善の人格」へ近づくからである。占星術上のハードアスペクトによって特徴づけられる悪い面、この人の場合は、気むずかしくなって人と諍いを起こす面も、心を統合する
方向へ向け換えること、つまり、ズレを元の正しい位置の方へ矯正することで、差し支えない程度に改良されて、表面に出にくくなるのである。
こうして、楽しく、人間関係も建設的になるような在り方へゆっくりと変換していくことが出来る。
もし一回のセッションで分かりにくければ、私の2,3のホームページに人格変換をサポートするような記事がいくつも載っているので、それらも参考にしてもら
う。あるいは必要に応じて参考になる書物も紹介する。
このようにして、人間関係がうまくいかないケースも本人の気づきを入れながら進めていくので相当に改善できる目安が立つのである。
090727
Nさんのケース 適職と恋愛
手相はマスカケ型:好き嫌いが強く、人間関係は不安定
唇の黒子: 男性に対して対等意識が強く、仕切り屋の傾向
人相はアゴとエラがやや張りぎみ: やや奥手で性に目覚めにくい
観相から見て三重苦の人
銀行で事務の仕事をしている。今の仕事が合っているかどうか、合っていなければ転職したいという質問と恋愛が全然うまく行かない、どうしたらいいかという質問。
手相が準マスカケ線。感情線だけが横向きに引かれて、頭脳線は普通にあるタイプ。純粋なマスカケ線は感情線と頭脳線がつながっていて、頭脳線は存在しない。準マスカケ線のタイプであってもマスカケ線と同様、好き嫌いが激しい。好きなことだと集中し、嫌いなことはダラダラするタイプ。頭脳線はやや下向きで、精神型の頭脳線。手全体もややほっそりした傾向なので、いわゆるビジネス向きではない。精神的、美的な職業に向く。
ホロスコープを作ると、天王星がてっぺん(M.C.)にある。天王星は自由と独立を求め、変化を求める。しかも太陽と木星のコンジャンクション(同じ場所)が天王星と比較的タイトなセクスタイル(60度のアスペクト)を作っている。天王星とアスペクトを作る惑星があると、現状を変革して新しくしたい気分が強い人。変化の多い、独自の自由な仕事に向いている。銀行の事務のような、比較的単調で類型的な仕事はまったく向いていない。
太陽と木星が同じ場所で8ハウスにあり、土星も8ハウスにあるので、自分にとって楽しくて、やや専門的なことを調べる仕事が向いている。それも、次から次から新しい情報が入ってくるような性質のものがいい。女性誌の編集や、特定分野の調査などが勧められる。
恋愛については、準マスカケ線が悪く作用する。マスカケ線の人たちは、好きだと好きになりすぎるので、初期状態で急接近してしまう傾向がある。そうしておいて、相手をおだてる傾向があるので、段々相手がいい気になって横柄な態度になった途端、こちらがプッツンとぶち切れる。そして急激に冷めるというケースが多い。
これが一つのパターンであるが、小林さんのケースは、性的に奥手で、目覚めが弱いタイプ。これは人相に出る。アゴとエラがそれぞれやや張り気味である。ややしゃくれたアゴにやや張ったエラという感じだと、初期状態では性の目覚めが弱い。顔つきが骨張っていかついほどその傾向が強くなるが、彼女の場合はそうたいしたことはなく、正常の範囲なので、心理的抵抗の少ない男性に優しくしてもらえばすぐ治ってしまう程度である。
ところが小林さんの場合、唇に黒子がある。これは男性と対等で行きたいという対抗意識が入る相である。プライドも高い。こういうケースは力みを抜いて男性に自然に身を任せるという態度が取りにくいため、なかなか奥手から脱皮できない。ここで完全に行き詰まってしまう。
こうなると接近したはいいが、いざとなると、先へ進めなくなる。奥手で性に自信がなく、その上初期状態では相手を好きになりすぎている。しかし接近すると強気の面も出てくる。自分の心の中で大変な葛藤を起こしてしまうタイプである。結局、恋愛は先へ進まずじまいのまま、いつも中途半端に別れて、年を取っていくことになる。
このように複雑骨折をしているタイプを一体どうやってほぐすことが出来るのであろうか?その答えの一つは以下のようになる。
しっくり感のある男性に出会うと、自分の欠点が出にくいということに注目しよう。気分的にしっくりする相手だと、一緒にいて身構える必要がなくなる。自然に「心の原理図」の下の方に位置することが出来る。心の深層の方、つまり謙遜と信念のある方に心を自然に低くしていることが出来る。しっくり感のある男性によって、心理的抵抗を減らしながら導いてもらって、一方で大人の女に目覚めていくことができる。またプライドが高いので、いったん目覚めると今度は目覚めていることを隠したくなるが、そういうときの対応も力まないで自然にしていくことである。自然な女らしさが出せるようになれば、もともと品格があるので、うまく行くケースが増えていく。
ではしっくりする男性をどうやって見つけるか?この人は太陽が乙女座にあり、月は射手座の21度にある。普通の太陽のサインだけでやる星座占いでは乙女座と射手座は90度の位置になるので相性がよくないと判断されてしまうが、それをやってはいけない。この人にとって射手座の21度つまり、12月中旬に生まれた男性を多く捜すと、しっくりする人が多いということに気が付くであろう。
続く
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