古代からの神秘的なルーン文字!その意味と読み方とは?

古代ヨーロッパにおいてルーン文字という文字が使われていたのをあなたは知っていますか?
木や石などに刻まれたこの文字は、直線で表されひとつひとつに特別な力が備わっているとされていました。
そのため、当時は実用的な使い道だけでなく、占いや呪術など神秘的な用途に使われることもありました。そんなルーン文字について詳しくご紹介しましょう。
ルーン文字とは?
ルーン文字とは、古代ヨーロッパに使われていた24の記号で構成された文字をいいます。
その当時、日常的な文字として使われていましたが、占いや呪術、魔除けなどにも使われていた文字です。最近はこのルーン文字が新たなブームとなり、占いやお守りなどに使用されています。
近年、占いやお守り、ゲームのアイテムに使用されている
ルーン文字は、古代ヨーロッパの時代から使われ、占いや呪術などの神秘的な用途から神秘的・魔術的な力があるのではないかと思われています。
そのため、近年では、占いやお守り、ゲームなどのアイテムに好んで使用されるようになりました。
ルーン(Rune)の語源はドイツ語の(Raunen)「ささやく」とされている
ルーン文字であるルーン(Rune)の語源は、ドイツ語の(Raunen)の「ささやく」とされていますが、近年においても神秘なベールに包まれたままです。
ルーン文字には、神秘的なパワーがあり刻んだ文字には護符の役割があるとされています。
古代ヨーロッパで、占いや呪術に使用された文字
古代ヨーロッパにおける、古代ゲルマン人、古代スカンジナビア人、古代アングロサクソン人が呪術などに使用したのがルーン文字といわれています。
今の私たちと違い、当時は魔法やまじないなどということが、現実的に行われていた時代でした。
木や石、骨などに文字を彫り付けて魔除けや願望祈願をしていた
ナイフで彫り付けたような形になっている
ルーン文字は、木や石、骨などに彫り付けて文字としていたので、彫りやすい直線的なラインが多いのが特徴です。
また、木を使うこともあったので、木目と間違わないように横線は使わず、縦と斜めのラインのみで文字が形成されていました。
ルーン文字の種類・構成
ルーン文字の種類や構成は、時代や使われていた地域などによって違っていました。
また、一般的には24個の文字ですが、文字を書かない場合も合わせると25個になります。
ルーン文字は、時代や地域によって形や名称、数などが変動してきた
ルーン文字は元々ゲルマン民族が使っていて、北欧、イギリスなどでも使われるようになりました。
また、ルーン文字は、アルファベット文字に類似しているものもあり、私たちにとっても身近な文字といえるでしょう。
最も古くから使用されているのが24種類の「エルダールーン」
最も古くから使用されているルーン文字は、24種類の「エルダールーン」「エルダーフサルク」とされ時代とともに変化が生じてきました。
ルーン占いでは24種類に加え、空白のウィルド(ブランクルーン)を合わせた25種類が使われる
通常では、24種類がルーン占いで使われますが、何も刻まれていないものをウィルド(ブランクルーン)とし、これを加えて25種類のルーン文字とします。
ルーン文字の読み方
ルーン文字の読み方は、1つではなく2種類あるとされ、ゲルマン式とアングロサクソン式です。
ルーン文字自体は同じですが、鑑定士や解説書など人によって読み方に違いがあり、どちらかを選びましょう。
読み方は2種類あり、占い師・鑑定士によって使われるものは異なる
ルーン文字の読み方は、ゲルマン式とアングロサクソン式に分かれ、文字により似たような読み方もあれば、全く違う場合もあります。
ゲルマン式
ルーン文字の読み方には、古代ゲルマン人が用いていたものをゲルマン式といいます。
例えば、アルファベット文字のFは、FEHU「フェフ」となります。
アングロサクソン式
ルーン文字の読み方のひとつであるアングロサクソン式は、いわゆる英語式です。
例えば、アルファベット文字のFは、FEOH「フェオ」となります。
ルーン文字の意味や色、対応するアルファベット
ルーン文字には、それぞれ象徴的な意味や色との関係性があるとされていました。
また、それを使うことで、ルーン占いによく利用されていました。
縦線が1本あり、そこから右上に向かって2本の線が出ている文字
FEOH・FEHU「フェオ・フェフ」:明るい赤色:アルファベット文字のF
財産、投資、収穫物などの豊かさを意味し、成長を促す力があります。
象徴は、財産や家畜です。
縦線が2本あり、右側が短く、左の縦線上と右縦線上が右下がりに繋がっている文字
UR・URUZ「ウル・ウルツ」:深い緑色:アルファベット文字のU
挑戦、試練、開始などの荒々しい大きなエネルギーを意味し、刺激を与える力があります。
象徴は、野生の牛です。
縦線1本に逆「くの字」が付いたような文字
THORN・THURISAZ「ソーン・トゥリザーツ」:明るい赤色:アルファベット文字のTh
凶兆、分裂、妨害などの衝撃的な情動を意味し、勇気を与える力があります。
象徴は、トゲと巨人です。
アルファベット文字の「F」に近く右2本線が右下傾きになった文字
ANSUR・ANSUZ「アンスール・アンズーツ」:暗い青色:アルファベット文字のA
コミュニケーションを意味し、人間関係を円滑にする力があります。
象徴は、口で、北欧神話の知識・文化・軍事をつかさどる最高神オーディンを表しています。
アルファベット文字の「R」を直線で刻んだような文字
RAD・RAIDHO「ラド・ライドゥホ」:明るい赤色:アルファベット文字のR
リズム、活動、行動など旅や移動を意味し、旅を見守り視野を広げる力があります。
象徴は、車輪です。
ひらがなの「く」と同じようなラインの文字
KEN・KENAZ「ケン・ケナーツ」:赤色:アルファベット文字のK
熱、温かさ、知識など情熱的な行動や勇気を意味し、自信を与える力があります。
象徴は、炎です。
左右からクロスした「☓」と同じようなラインの文字
GEOFU・GEBO「ギューフ・ゲボ」:深い青色:アルファベット文字のG
愛情や贈り物を意味し、恋愛を助ける力があります。
象徴は、愛で「ラブルーン」とも呼ばれます。
アルファベット文字の「P」を直線ラインで刻んだような文字
WYNN・WUNJO「ウィン・ヴンヨ」:黄色:アルファベット文字のW
幸運、充実感などの喜びと心の充実を意味し、創造力を高める力があります。
アルファベット文字の「H」の横線が右下に傾いたような文字
HAGALL・HAGALAZ「ハガル・ハガラーツ」:明るい青色:アルファベット文字のH
破壊、変化などのアクシデントやハプニングなどを意味し、魔除けの力があります。
象徴は、雹(ひょう)です。
1本の縦線の中央を通り、左上から右下に向かってラインを刻んだ文字
NIED・NAUDHIZ「ニイド・ナウドゥヒーツ」:黒色:アルファベット文字のN
苦難、束縛などの必要と欠乏を意味し、大切なものを守る力があります。
縦1本のみの文字
IS・ISA「イス・イザ」:黒色:アルファベット文字のI
均衡、危険などの停滞を意味し、土台や物事の中心となる軸を固める力があります。
象徴は、氷です。
記号の〈〉の右側が少し下に位置し、お互いの距離が近くなったような文字
JARA・JERA「ヤラ・イェーラ」:明るい青色:アルファベット文字のJ
収穫や1年を意味し、努力し続け成長していくことで実らせる力があります。
アルファベット文字の「Z」を逆にして、少し右に傾けて様な文字
YR・EIHWAZ「ユル・エイヴァーツ」:暗い青色:アルファベット文字のY
死と再生を意味し、今の状態からの方向転換を促す力があります。象徴は、イチイの木です。
※イチイの木…イチイ科イチイ属の植物で常緑針葉樹です。日本では、「オンコ」や「クネニ」などと呼ばれ、尖った葉で花をつけ実は赤色です。
また、北海道では、神前の玉串にも使われているようです。
左縦線が1本あり、その線の上から緩やかなV字、同じようにその線の下から緩やかな逆V字を刻んだ文字
PEORTH・PERDHRO「ペオース・ペルドゥロ」:黒色:アルファベット文字のP
賭け、ゲーム、遊びなど意外性を意味し、運命を味方につける力があります。
象徴は、ダイスカップ(賭け事のサイコロを入れるカップ)
縦線1本の中央から左右斜め上に向かって各1本の線が刻まれている文字
EOLH・ELHAZ「エオロー・エルハイツ」:白色:アルファベット文字のZ
保護、防御など友情や仲間を意味し、仲間からの助けを導く力があります。
象徴は、大鹿で魔除けのお守りなどに使われます。
アルファベット文字の「S」を直線で刻んだような文字
SIGEL・SOWULO「シゲル・ソヴロ」:金色:アルファベット文字のS
始まり、源など強大なエネルギーを意味し、やる気や元気などのパワーを与える力があります。
象徴は、太陽です。
上矢印のような文字
TIR・TEIWAZ「ティール・テイヴァーツ」:明るい赤色:アルファベット文字のT
勝利と男性を意味し、自らの実力を発揮し勝利に導く力があります。
象徴は、北欧神話の軍神であるティールを表しています。
アルファベット文字の「B」を直線で刻んだような文字
BEORC・BERKANA「ベオーク・ベルカーナ」:暗い緑色:アルファベット文字のB
誕生、妊娠など母性や慈愛を意味し、やさしく包み込むような力があります。
象徴は、カバの木です。
アルファベット文字の「M」のような文字
EOH・ELHAZ「エオー・エルハイツ」:白色:アルファベット文字のE
保護、防御など周囲からの協力を意味し、変化や成長を助ける力があります。
象徴は、馬です。
アルファベット文字の「M」に、真ん中上のV字部分を両サイドの縦線に繋いだような文字
MANN・MANNAZ「マン・マナーツ」:赤色:アルファベット文字のM
能力、力など人間関係における助け合いや支え合いを意味し、チームワークを促す力があります。
象徴は、人間です。
縦線1本に一番上部分から右下に向かって短めの線が刻まれている文字
LAGU・LAGUZ「ラーグ・ラグーツ」:暗い緑色:アルファベット文字のL
感性と女性性を意味し、直観力、想像力、感受性などを高める力があります。
象徴は、水です。
正方形を45度傾けた状態の文字
ING・INGUZ「イング・イングツ」:黄色:アルファベット文字のing
目標の達成を意味し、停滞状態から活性化させる力があります。
象徴は、北欧神話の豊穣の神フレイを表しています。
正方形を45度傾けた状態から、下部分の辺に沿って左右に同じくらいの直線を刻んだ文字
OTHEL・OTHALA「オセル・オートゥハラ」:深い黄色:アルファベット文字のO
人生の巡り合わせ、伝統、文化を意味し、家族関係を修復する力があります。
象徴は、故郷です。
縦線2本の各先端から、全体の中央を通ってクロスさせて刻まれた文字
DAEG・DAGAZ「ダエグ・ダガーツ」:明るい青色:アルファベット文字のD
一日、神からのメッセージなど終わりと始まりを意味し、一日の生活を守る力があります。
象徴は、一日のサイクルです。
文字が何も刻まれていない
WIRD「ウイルド」:白色と黒色:アルファベット文字の-
文字が何も書かれていないウイルドは、ブランクルーンと呼ばれ運命を意味し、新たな可能性を導く力があるとされています。
古代からの神秘的なルーン文字!その意味と読み方とは?のまとめ
ルーン文字っていったい何なのでしょうか?古代から使われていた文字で木や石に刻まれていたとても神秘的な文字です。
日常的にあるいは時には、占いや呪術にも使われそれぞれが記号とも文字ともとれるような直線的なものです。
ルーン文字は、アルファベット文字にも似たものが多く各々に意味や色、対応するアルファベット文字などがあります。ルーン文字は、古代からの文字で奥深く神秘的な要素をたくさん含んでいます。
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