西洋占星術の資格とは?!必要な資格や仕事内容を解説!
人によって異なるホロスコープを通して、その人の本質や運勢などを占う「西洋占星術」は古代から根強いファンが多く、占ってもらう側から占う側になりたいと考えている人も少なくありません。
ここでは、そんな西洋占星術士の仕事内容、あると有利な資格などについて解説します。
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古代から愛されていた「西洋占星術」とは
西洋占星術とは、一般的にその人が生まれた瞬間のホロスコープを通して、生まれ持った性質、そして現在や10年後、20年後といった将来の運勢などを占うもの。
もっとも運気が高まるタイミングのアドバイスも行うこともあります。その起源は古代オリエントにまで遡れるという、伝統のある占いです。
西洋占星術に欠かせない「ホロスコープ」とは
ホロスコープは、生まれた日時などの特定の瞬間に、 月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星がどこに配置されていたかを表す図表のこと。
最古のホロスコープは、紀元前5世紀~3世紀頃のバビロニアにおいて、貴族の子弟を占った際に楔形文字粘土板に書かれたものだとされています。
ホロスコープには、いくつかの種類があります。次に挙げていくので、1つずつ確認しましょう。
ネイタルチャート(ネイタル・ホロスコープ)
西洋占星術でもっとも基本となるのが、ネイタルチャートと呼ばれるもの。
生まれた瞬間のホロスコープのことで、その人が持っている性質などを分析するために用いられます。
生年月日だけでも作成できますが、出生地、出生時間が分かればより情報量が増えることになります。
トランシット(トランジット)チャート(トランシット・ホロスコープ)
日本語で「経過図」と呼ばれるのが、トランシット(トランジット)チャートです。
ネイタルチャートと照らし合わせながら、現在の天体の運行がおよぼす影響について探るために作成されます。
プログレスチャート(プログレス・ホロスコープ)
ネイタルチャートと照らし合わせて、未来を予想するために使うものです。
今後のめざす方向性、興味の対象……など、将来的なその人の内面的な変化を占います。
ホロスコープの「ハウス」とは
ホロスコープを作成する際は、円の中心から放射線状に12本の線を引き、12のエリアに分割します。
このエリアを西洋占星術では「ハウス」と呼び、ハウスは反時計回りに第1ハウス、第2ハウス、第3ハウス……と進んでいきます。
それぞれのハウスは、「人生における12のテーマ」をあらわしています。
たとえば第1ハウスは、「自我と生命力(自分の性格、運勢、周囲との関わり方など)」。「第1ハウスに太陽がある人=前向きに自分らしい生き方を貫きやすい人」などの読み方をします。
黄道十二星座と黄道十二宮の違い
現在ホロスコープに使われる星座は、「黄道十二星座」と呼ばれるものです。
黄道十二星座は、星占いでおなじみの「おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座」を総省したものです。
へびつかい座も厳密には黄道上にありますが、黄道十二星座には含まれていません。
ちなみにへびつかい座は、世界保健機関(WHO)のシンボルマークと関係があります。
へびつかい座はギリシャ神話に登場する名医、アスクレピオスが天にまつられた星座とされており、医学の象徴です。
このアスクレピオスが抱えた蛇が、世界保健機関(WHO)のシンボルマークの中心に描かれているのです。
また、黄道十二星座が生まれた背景には、太陽の通り道である「黄道」が深く関わっています。
黄道に沿って太陽や月、惑星が動いていく様子に神秘性を感じ取った古代の人々が、黄道の目印としたものが黄道十二星座だと考えられているためです。
それに対して「黄道十二宮」は、春分の日を決める「春分点」を起点に、黄道を30度ずつ12等分したものを指します。
「白羊宮(はくようきゅう)、金牛宮(きんぎゅうきゅう)、双児宮(そうじきゅう)、巨蟹宮(きょかいきゅう)、獅子宮(ししきゅう)、処女宮(しょじょきゅう)、天秤宮(てんびんきゅう)、天蝎宮(てんかつきゅう)、人馬宮(じんばきゅう)、磨羯宮(まかつきゅう)、宝瓶宮(ほうへいきゅう)、双魚宮(そうぎょきゅう)」の12が、黄道十二宮です。
黄道十二宮には黄道十二星座と似た名称が付けられており、「白羊宮→おひつじ座」「金牛宮→おうし座」のように、各星座に対応もしています。
しかし、黄道十二宮はきっちりと12分割されているため、大きさが各星座によってまちまちな黄道十二星座とは完全に一致はしません。
また、古代では春分点がおひつじ座でしたが、今ではうお座に移っているため、1つずつ十二星座名とのずれが生じています。
2000年前は、それぞれの黄道十二宮と黄道十二星座はほぼ一致していたと考えられています。
黄道十二宮の概念はギリシア、エジプト、インド、中国にまで伝わったと考えられており、仏教などにも影響を与えているとされています。
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西洋占星術士になるには
西洋占星術はホロスコープをはじめとして覚えることがたくさんありますが、1つずつマスターしていくことによって、西洋占星術士として活躍することは決して無謀なことではありません。
ホロスコープを作成・分析する力が身に付けば、いわゆる「霊感」なども不要です。
インターネットや書籍で西洋占星術に関する知識は入手できますが、それでも独学で西洋占星術をマスターするのは限界があります。
そのため、西洋占星術士として活躍したいのであれば、専用の講座などを受講するのがおすすめです。
西洋占星術士の仕事内容
西洋占星術師の仕事内容はもちろん、西洋占星術の知識を生かして、悩みを抱えている人に適切なアドバイスを行うことです。
ホロスコープを読み解き、その人に備わっている性質や運勢などを伝えながらより良く生きるための相談に乗るのが、西洋占星術師に求められる仕事だと言えるでしょう。
日々の仕事、育児などをはじめ、就職、転職、結婚、離婚といったライフイベントに迎えるにあたっても、西洋占星術師を頼る人は少なくありません。
西洋占星術師の活躍のフィールド
西洋占星術師の代表的な活躍のフィールドとしては、やはり占いサロンが挙げられるでしょう。身近なところでは、ショッピングモールなどに入っている占いブースもあります。
こうした占いブースは「占ってもらいたいけれど、雰囲気のある占い館などには入りにくい……」「お買い物や用事のついでに占ってもらいたい」という人が気軽に足を運べるので、実践経験を積みやすいというメリットがあります。
また、対面での占いが今までのスタンダードでしたが、近年ではインターネットを活用したオンラインの占いも人気を集めています。
オンラインの占いなら開業資金も少なく済み、占ってもらう側もスキマ時間などに気軽に受けられることがメリットです。
さらに、ホロスコープを読み解く方法をレクチャーする講師として働いている人もいます。
ホロスコープの基礎知識、作成方法などをわかりやすく伝えることで、「占いは好きだけれど、職業にするほどではない」「自分や周囲の人のホロスコープを作ってみたい」といった人に喜ばれるでしょう。
InstagramやTwitterといったSNS、Youtubeなどの動画共有プラットフォーム、ブログ、noteなどのコンテンツ配信プラットフォーム、ココナラなどのスキルマーケットで、西洋占星術についての有益な情報をわかりやすく、楽しく伝えるというのも、スキルを生かした働き方の1つに挙げられます。
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西洋占星術士に向いている人
- ・西洋占星術を趣味ではなく職業にしたい
- ・以前から西洋占星術に興味があり、積極的に占ってもらっている
- ・自分や誰かのホロスコープを作成して、生まれつき備わっている性質、将来の運勢などを読み解いてみたい
- ・西洋占星術を通して、人生の節目や日常で悩みを抱えている人の助けになりたい
- ・楽しんで続けられる副業を探している
これらにあてはまる人は、思い切って西洋占星術師としての一歩を踏み出すのも良いでしょう。西洋占星術師になるための学習なども、楽しんで続けられるはずです。
西洋占星術士の代表的な資格
西洋占星術師として働くために、必ず必要な資格はありません。
しかし、複数の協会が主催している西洋占星術師に関する民間資格を取得すれば、活躍のフィールドが広がりやすいでしょう。
占いをしてもらう側からしても、占う側が民間資格を取得していると「この人は知識があって信頼できそうだ」という安心感にもつながります。
西洋占星術師の代表的な民間資格を複数ピックアップしていくので、1つずつ見ていきましょう。
西洋占星術士資格(旧:西洋占星術アドバイザー)
1つめに挙げるのが、西洋占星術資格です。日本占い師協会(JFTA)が主催する民間資格で、ホロスコープの作成・分析のスキルをはじめ、西洋占星術の知識や歴史などをしっかりと身に着けており、自分や人の運勢を占うだけの力があるという証明になります。
ホロスコープ鑑定士(旧:ホロスコープインストラクター)
日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催する民間資格が、ホロスコープ鑑定士です。
その名称があらわす通り、ホロスコープを正しく作成できることはもちろん、深くホロスコープを読み解くためのテクニックを有していることの証明となります。
ホロスコープリーディングマスター
ホロスコープリーディングマスターは、日本能力開発推進協会 (JADP)が主催する民間資格です。
ホロスコープ鑑定士と同様、ホロスコープを読み解くことに特化した資格です。ネイタル・ホロスコープ(ネイタルチャート)などをはじめ、ホロスコープに関する知識全般を備えていることを証明できます。
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西洋占星術士として活躍するためにおすすめの資格
それぞれの資格を、より詳しく解説します。
西洋占星術士資格
ホロスコープの作成・分析など、西洋占星術を行う上で欠かせない知識が備わっていることを認定する資格です。
黄道十二宮などの知識、各星座に関わる記号などをマスターすることで、その人の本質や運勢などを占う西洋占星術士などをめざせます。
また、日本占い師協会(JFTA)は、数々のプロの占い師が所属する団体です。セミナー講師、コラムの執筆などを行っている人も多数存在しています。
また、おすすめの資格講座では、西洋占星術士資格と同時に取得出来る資格もあります。
せっかくなので、講座を利用してもう一つの資格を取るのも良い方法と言えます。
ホロスコープ鑑定士資格
西洋占星術において欠かせないホロスコープに特化した資格です。
黄道十二宮、ハウス、惑星についての知識はもちろん、もっとも運気が高まる時期を読み解くスキルなどをマスターしていることの、客観的な証明となるでしょう。
西洋占星術士を育てるインストラクターとして活躍するための観点も持ち合わせていることがポイントになります。
主催している日本メディカル心理セラピー協会は、心のケアを行う技術者が客観的な評価のもとで活躍するために活動している団体です。
西洋占星術士資格のおすすめの講座
上記に挙げたような西洋占星術師の資格を取得するためには、独学で勉強を行うよりも、効率的に学べる講座を受講するのがおすすめです。
たとえば、下記のような講座があります。こちらも1つずつ見ていきましょう。
西洋占星術士W資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング
「諒(りょう)設計アーキテクトラーニング」が開催する西洋占星術士W資格取得講座は、初心者でも最短2か月で「西洋占星術士資格」と「ホロスコープ鑑定士資格」の2つの資格を同時に取得できる講座です。
勉強のペースは1日あたり30分程度なので、無理のないペースで試験対策ができるでしょう。
こちらの講座のもっとも大きなポイントは、指定されたスペシャル講座を受け、添削課題をクリアすれば、「西洋占星術士資格」と「ホロスコープ鑑定士資格」ともに、試験が免除されるということ。
わざわざ試験を受けなくても同時に2つの資格を取得できるため、西洋占星術士を志す人にぴったりです。
InstagramなどのSNSでも活躍する、鑑定士歴10年以上のプロが監修しているので、安心して受講できるでしょう。
西洋占星術資格取得講座 | SARAスクールジャパン
こちらも最短2か月で、「西洋占星術士資格」と「ホロスコープ鑑定士資格」の2つの資格取得ができる講座です。
運営しているのは、日本メディカル心理セラピー協会、日本インストラクター技術協会の認定校である「SARAスクールジャパン」。
認定校であるため、完全オリジナルの教材を使いながら講座を受講した後、課題を提出するだけで、試験免除で2つの資格が取得できます。
コースは「基本コース」と「プラチナコース」の2つが用意されています。基本コースは初期投資を抑えたい人におすすめのコースで、各協会に自分で試験の申し込みを行うというものです。
その際は、資格試験料金としてそれぞれ10,000円(税込)が別途かかります。
それに対してプラチナコースは、コースを受講して課題を提出するのみ。資格試験料金などは不要です。確実に西洋占星術に関する資格を取得したい場合は、プラチナコースがおすすめです。
西洋占星術資格取得講座
講座を利用して西洋占星術士になろう
西洋占星術で用いるホロスコープの作成・分析を行うためには、黄道十二宮やハウスといった専門用語や記号など多くのことがらを学ぶ必要がありますが、わかりやすい教材や講座などを使えば、サクサクと勉強を進められるでしょう。
西洋占星術士に関する資格を取得すれば、西洋占星術を通したアドバイスができたり、ホロスコープに関するレクチャーを行う講師として活躍したり、SNSやYoutubeなどのプラットフォームで情報を発信することなども可能です。
「趣味として以前から興味のあった西洋占星術を仕事にしたい」「自分が楽しんで続けられる副業にチャレンジしたい」という方などは、ぜひ西洋占星術士資格などの資格取得を通して、新たな活躍のフィールドを見つけてください。